category:アトリエ風景

あけましておめでとうございます!2017!

新年あけまして、すでに松の内も過ぎておりますが、おめでとうございます!

KiU2017

例年よりは、年末年始のお仕事スケジュールが緩めではありますが、量は変わらないので、1日たりとも休めそうにないのは相変わらずでした。

それなのに、大晦日あたりから感じていたいや〜な気配が的中し、丸々三が日、寝込んでしまった次第です・・・なんとも情けない限り・・・

金沢に来てから、初めて内科の病院にお世話になりまして、仕事にもさほど支障はきたさずに済んだものの、面白ボイスになってしまい、それが未だに続いています。

喉風邪は、本当に久々な上に、こんなに声が変わってしまう経験は、ほぼ初めて。
いつもの癖の「よっこらしょ」の自分の声に、誰?と自分で驚いている始末です。

せっかくなので、日々変わる面白ボイスを楽しみつつ、今年も精一杯前向きに頑張っていこうと思います。

今年もどうぞよろしくお願い申し上げます〜〜

スクエアバッグB5サイズが誕生!

乙女の金沢・春ららら市で、バッグのオーダーにも挑戦したのですが、定番のバッグのご注文だけではなく、なんと新アイテムが誕生いたしました!

せっかくなので、紹介させていただきます。

スクエアブリーフB5.1-1

E.T.さまのご要望で、B5サイズが誕生いたしました!
(W約32cm×H約21cm×D9cm)

スクエアバッグのA4パーティサイズは定番としてあるのですが、
B5サイズのファイルが納まる大きさはなかったのです。

たいへんお待たせしてしまいましたが、
E.T.様、本当にありがとうございます。

スクエアブリーフB5.3

リスシオのプルーニャ(紫色)とアンティークゴールドの金具で、
大人っぽい雰囲気です。

スクエアブリーフB5.2

マチ幅は約9cm。
コンパクトながらバランスのいいバッグになりました。

スクエアブリーフB5.6

お名入れもご希望でしたので、前身頃の内側のポケットに革タグを。
背身頃は、仕切り付きのポケットを。こちらにはKiUのロゴタグ。
裏地は、シャンタンのサーモンピンクをチョイスされました。

ちょうど、A4サイズとパーティサイズの間のサイズなので、
定番化したいと思います。

ご興味のある方は、ぜひご連絡をお待ちしております。

St.Valentaine’s day 2015

バレンタインデー・・・

甘酸っぱい思いでその日を迎えたのは、いったいいつの頃までだったか・・・
もはや思い出せません。

でも、昨今は義理チョコはもちろん、友チョコ、自分チョコまで、なんでもありのようです。

最近お世話になった方々や、お土産を頂いたりした方などなどに、お礼や感謝の気持ちを込めて(お歳暮やお中元ほど大袈裟ではない感じで)贈るのもアリとか。

そこで、あるイベント用に試作していたアイテムと一緒に。

バネ口コインパース1

こちらは、男性陣に。
苦労してドルマークを入れてみたのに、肝心のコインチョコはユーロでした・・・
お許しくだされ。

ティッシュケース

 

こちらは、女性陣に。
ティッシュケースなんですけど、さすがにティッシュのチョコはないので、
お気に入りの落雁と一緒にお贈りいたしました。

制作し始めると、ついついのめり込んでしまいがちなんですが、どうか気軽にお受け取りいただけますように。

 

yPadhalfのカバー

定番以外のカバーで思い出したのですが、こんなフルオーダーのカバーのご依頼もありました。

yPad手帳というちょっと不思議な手帳。
どうやら、寄藤文平さんというアートディレクターが産みの親だそう。
手帳ごとお預かりして中を覗かせいただくと、私が好きな広告をたくさん手掛けている方でした。
電車の中で、JTの吊り広告を見つけると、遊び心満載の内容に端から端まで読みふけってしまったのを思い出しました。

さてさて、手帳カバーです。
手帳をお預かりできると、確実にサイズの確認ができるので、本当に助かります。
yPadの半分サイズだから、yPadhalfなんですね。

T氏 ypadhalf1

ご覧のとおり、手帳にしては珍しいヨコ長フォルムです。
ブッテーロのチョコで、カッチリ仕上げました。

T氏 ypadhalf3

ページの角をアールにカットしてあるのも、寄藤氏のこだわりなのでしょう。
そのこだわりを大切に、カバーの角も大きめのアールにしました。
見開き左には、あおりポケットを。

T氏 ypadhalf4

見開き右はシンプルに。ペンホルダーを横向きにセットしました。
こちらもオーナーのT様からお預かりしたので、とても助かりました。
ペンが出し入れしやすいように、背表紙にあたる中央部分もアールを付けました。

T氏 ypadhalf8

実は、T氏からもう一つお預かりしたのが、活版用の活字。
ご自身のお名前の活字をどこかで手に入れたとかで、可能なら押して下さい、との事でしたので、入れてみました。

まさに、世界に一つの手帳カバーになりましたね〜〜。

通常よりお時間は掛かりますが、フルオーダーも承っておりますので、お気軽にお問い合せくださいませ〜。

能率手帳のカバー

今回は、J.K.様からのご注文、能率手帳A5サイズのカバーをご紹介します。

能率手帳A5-1

表に使用した革は、ブッテーロにシボ加工したブルー。
リスシオやミネルバボックスより経年変化が緩く、鮮やかな発色が特徴の革です。

能率手帳A5-2

内側は、同じブッテーロですがスタンダードなシボなしをチョイス。
コシのある革なので、シボ加工した表革と組み合わせても、カッチリ感があります。

能率手帳A5-3

オーナーのJ.K.様は、とにかくシンプルをご希望でしたので、ペンホルダーもしおりも付けず、見開き左のあおりポケットだけを付けました。
お好きなブルー系でまとめたので、爽やかなカバーになりました。

J.K.様は、ご自身のセンスに自信がないとおっしゃっていましたが、お好きな色などを頼りに、私から革と色の組み合わせをいくつか提案し、その中から選んでいただきました。
結果、とても気に入ってくださったようで、私も嬉しいです。

もし、迷ったり、分からなくなってしまったら、お気軽にご相談ください。

いろいろ迷って悩んだりするのも、セミオーダーの醍醐味ですから、その時間も楽しんでみて下さい。

 

ほぼ日weeksの手帳カバー

今年は、手帳カバーのオーダーが、なぜだか例年より早い時期から入ってきております。

定番はもちろんですが、型紙から制作するセミオーダーも多いように感じます。

せっかくなので、定番以外のタイプをご紹介。

ほぼ日weeks5

今や手帳業界では、大人気のほぼ日手帳。
こちらはweeksサイズを、リスシオのグリージオで。
ブラックではなくグレーをチョイスされるところが、クールでお洒落なビジネスマン!という感じで、ステキですね〜。

ほぼ日weeks3

見開き左には、シンプルなあおりポケット。

ほぼ日weeks4

見開き右には、段違いの差し込みポケット。
ペンホルダーも付けず、シンプルでスマートな手帳カバーになりました。

実は私も、数年前から自前のカバーを付けて、ほぼ日のカズンを愛用しております。(宣伝)

 

アトリエKiUオリジナルの仕様でサイズ違いなら、型紙からの制作でも、さほどの手間はございませんので、お気軽にお問い合せ下さいませ。

 

アンティコピンクシリーズ・3

今回のアンティコピンクシリーズは、バッグをご紹介。

革を贅沢に使うバッグの制作は、やはり楽しいですね〜。

A4スクエア0

A4の書類が入るスクエアバッグです。可愛い〜〜。けど思ったより甘くない!
いつもワークショップでお世話になっているruaさんのオーナー、Y.W.さんのご注文です。

A4スクエア4

ちょっぴり黄味がかっているので、煉瓦色のような色にエイジングされていくピンクです。

A4スクエア3

内装は、シャンタンのディープパープルをチョイス。
前側はマチ付きの仕切りポケットが二つ。背側は、ホック留めができるA4サイズのファイルが入るポケットと、スマホなどが入る仕切りポケットなどが充実しています。

A4スクエアモデルa1

165センチほどあるご本人様に持っていただきました。
カッコイイですねぇ〜〜。大人の女性がピンクをかっこよく持てるってステキです。

自分の物となるとついつい無難な色を選びがちなので、こういった色のご注文が入ると、いつもとちょっと違うテンションになっていて、私自身が一番楽しんでいるのかもしれません。

画像をちゃんと撮っていたのはこれだけなんですが、実はお財布や名刺入れなどなど、昨年末から、ピンクのご注文が多かったので、思わずシリーズでアップしてみました。

多分、まだまだ続くかも?

 

アンティコピンクシリーズ・2

アトリエKiUの最近の人気カラー、アンティコピンクのシリーズ第2弾です。

前回の手帳カバーとほとんど同じタイミングで、フラットポーチのオーダーをいただきました。
やはりミネルバボックスのアンティコピンクです。

フラットポーチ&外袋

こちらは、オーナーのR.T.様のご要望で、KiUのオリジナルサイズより二回りほど大きさでお作りしました。

フラットポーチS&M

前側は、真ん中で仕切られたポケット。

フラットポーチM03

背側は、ヨコ幅いっぱいのポケット。

フラットポーチM02

外からファスナーが見えない作りになっていますし、ミネルバボックスの風合いと、この独特のしっとりしたピンクなら、カジュアルなクラッチバッグとしても使えそうです。

定番アイテムに仲間入りするかも?

 

アンティコピンクシリーズ・1

まだまだ暑さ厳しい夏だと思っていたのに、早くも手帳カバーのご注文がちらほら。

いつもは夏休みが終わった9月あたりからのご注文なのですが、1人2人ではないところを見ると、次の年の準備を始めるしっかり者の方が多い、という事なのかもしれません。

さて、そんな中、ピンク色のご注文も多い事に気が付きました。

アトリエKiUで扱っている革、リスシオとミネルバボックスのアンティコや、ブッテーロのピンクは、イタリアらしいとても味のある染色なので、流行に関係なくオススメできる大人なピンクです。

せっかくなので、アンティコピンクシリーズと題してご紹介しますね。

QVexベルト01

こちらは、KiUオリジナルのQuovadis Executiveカバーを、もっとシンプルな仕様にして、十文字のベルトで留めるタイプにカスタマイズされたものです。
革はシボのあるミネルバボックス。

QVexベルト02

背側は、こんな感じ。

QVexベルト04

内装は、RHODIAポケットもペンホルダーも無しの、シンプル仕様です。

オーナーのA.T.様は、すでにお持ちの某社のペンケースとお揃いの革のカバーを探していたらしたそうで、運良くアトリエKiUに辿り着いて下さったのでした。嬉しい!

A.T.様にもご満足いただけたようで、ペンケースとのツーショット画像を送って下さいました。

高橋彰子様から

ペンもピンク色で、こだわりを感じます〜。

A.T.様、ありがとうございました。

 

7年振りの再会

振り返ってみると、独立してアトリエを立ち上げてから、もう10年以上経っていました。早いですねぇ。

そして昨年あたりから、お嫁にいった手帳カバー達が、里帰りするようになりました。つまり、お直しのご依頼です。
また、まだまだお使い頂ける、という事でもあります。
これはもう、職人冥利に尽きます!

オーナー様の思い入れが盛り込まれた個性的なものも多く、愛情一杯に育てられ、
とてもいい表情になって帰ってくるカバー達。
糸のほつれや、付属などのお取り替えなど、ご要望は様々ですが、この先も長く可愛がってもらえるように、しっかりお直しさせていただいております。

今回はその中の一つで、とても印象に残っているカバーをご紹介。

QV.E-F.W.1

こちらは、7年前にF.W.様からのセミオーダーでお作りしたカバー。
KiUオリジナルのQuovadis Executiveカバーの仕様はそのままで、フラップをつけ、リスシオのナポリとブラックのバイカラーにしたいとのご依頼でした。

フラップの形の図面を自ら書き起こして下さったF.W.様の強いこだわりを感じ、腕まくりをしたのを覚えています。

そして、7年振りに再会したカバーがこちら。(画像が暗くなっちゃいましたが)

F.W.様カバー修正前1

なんとも良い色に焼け、ツヤツヤに。
そして、長年F.W.様と共にお仕事をされてきた味のある傷。
実にいい表情です。

スケジュール管理はスマホに譲り渡したものの、メモとペンは手放せないとの事でしたので、仕様を変更し、内装の一部の革以外はそのままにする事にしました。

F.W.様修正後1

QuoVadis Executiveと同じサイズのノートだけ収納出来ればよくなったので、RHODIA収納ポケットは、思い切って取り外し新しい革に。
ペンホルダーもクリップ部分を引っかけるタイプにして、シンプルでコンパクトになりました。
せっかくなので、メッキの接がれたホックも新しいものに取り替えました。

そうそう、糸もナポリイエローに合わせた金茶でしたね。
こちらも長年の働きで、ほつれそうな部分があったので全てほどき、同じ穴を拾うように、ひと目ひと目ミシンを手回ししながら縫い直しました。

そうして蘇ったのが、こちら。

F.W.様修正後4

せっかくの色ツヤは残したいので、汚れだけを拭き取りました。

F.W.様修正後6

7年の間に、私の腕も多少は上がっているので、コバも綺麗に磨き直しました。
これだけでも、随分印象が変わるるものですね。

また何年も使っていただけると思うと、私も頑張り続けるエネルギーが湧いてくるのでした。

 

 

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